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絶対買っちゃう。
『リアリティ・バイツ』サントラが曲追加で再発!

「リアリティ・バイツ」って94年製作だったのかあ、ということは10年前!?この映画には、どうも特別な思い入れがあるようです、私。
ちょうどこの頃、私も就職活動の真っ最中だったからかも知れません。それまではのほほんとした学生で、それも規模のあんまり大きな学校ではなかったから、同じ学科の人達はみんな顔見知りで、そこそこ交流があって・・・。こんなぬくぬくの環境にどっぷり漬かっていたもので、いざ就職活動を始めると、がんがん壁にぶち当たりました。会社訪問に行ってもあっさりと門前払いされたり、訳の分からない一般常識テストであっさりふるいにかけられちゃったり・・・。やりたい仕事への希望や情熱はあったけれど、私の実力では全然だめで。それが何度も続くと、かなり滅入りました。だんだん理想が低くなって妥協して、とりあえず内定もらったところでいっか、みたいな気分にもなりました。

映画の中でも、リレイナ(ウィノナ・ライダー)は特別鼻っ柱の強いキャラクターで、自分の夢(ドキュメンタリーを制作すること)を実現するために必死でした。でも現実はうまくいかなくて、失敗したり、相手にされなかったりの連続。友人に八つ当たりしたり、社会の波に乗らない(リレイナからすれば乗れない)トロイ(イーサン・ホーク)に八つ当たりしたり・・・。リレイナが挫折を味わって、ふにゃふにゃ崩れていくところなんかも、何だか他人事とは思えませんでした。

この映画で一番好きなシーンは、リレイナとトロイが二人で朝の街を散歩しているところです。紙コップのコーヒーを飲みながら、トロイが言った台詞は、確かこんな感じでした。
「タバコとコーヒー、それから、君との他愛ない話。それだけでいい」

多分冗談のつもりで、友達がこの台詞を言ってくれたことがありました。でも、その冗談で、あの時の私はすごく楽になったんですよね。
そっか、会社の面接で落ちても、私がまるまる否定されちゃったわけじゃないんだ。
そんな気持ちになれました。


確かに「現実は厳しい」けど、そう捨てたもんでもない。
ラストまで大好きな映画です。
サントラだけじゃなくて、DVDも買っちゃおうかな。
(でも、日本版は発売未定なの・・・?)
by sivaxxxx | 2004-04-24 02:56 | きく


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