Papa Told Me

Papa Told Me

秦野なな恵(はるの・ななえ)さんの代表作。
女性向けコミック雑誌の「YOUNG YOU」の創刊から掲載されて最新刊は27巻。

このマンガは、
*おとうさん(的場信吉--まとば・しんきち)--作家。
*知世ちゃん(的場知世--まとば・ちせ)--おとうさんの一人娘で、小学生。
の二人を軸に、彼らや彼らの周囲の人々をめぐるエピソードが描かれている。

知世ちゃんのお母さん(千草さん)は、彼女がまだ小さい頃に病気で亡くなった。
父子家庭には、至らない面や、不便なことも少なくはない。けれども、二人はそれなりに、楽しく生活しており、母親がいないとかわいそうだと言うお節介な人達には、閉口気味。
また、おとうさんの妹の百合子ちゃんは、化粧品会社の出世頭。海外出張にもしょっちゅう飛び出していくキャリアウーマンだが、一つ弱点を持っている。
それは、彼女が「独身」であること。
彼女は実家では、いい年(正確な年齢は不明だが、30歳代ではあると思う)をして、仕事にばかり夢中になっている困った娘だと思われている。おとうさんも、両親には再婚を勧められており、二人揃って形見の狭い思いをしているのだ。
この結婚問題は、出版社勤務、信吉の担当編集者の北原さんにとっても悩みの種である。ただ、一人で頑張っているだけ。それなのに、結婚していないというだけで男性からだけではなく、時には若い女性から傷つけられることも多いのだ。誰に迷惑をかけているわけでもないのに。

このマンガの連載が始まった時、高校生だった私は、子供である知世ちゃんの視点に近い立場だったと思う。でも今は、どちらかというと百合子ちゃんや北原さんの生き方に共感する。働くようになって、というより、就職活動の時からすでに始まっていた「男女平等」という言葉の奥にある不平等。どうして会社案内は男の子のところにしか届かないの?どうして女の子だけが、面接で「結婚しても仕事を続けていきたい」なんて言わなければいけないの?
この疑問は仕事をしていても常に、形を変えてつきまとう。結婚しても、仕事を続けるの?男性にはそんなこと聞く人はいないのに、何で?結婚したらしたで、今度はこう聞かれるに違いない。---子供は欲しいの?子供を産んでも仕事を続けるの?

この話の中で繰り返し描かれているのは、世間でたまにぶつかる偏見---例えば、「男の子はスポーツに熱中するのはいいが、お人形遊びをするのはおかしい」とか、「結婚していなければ不幸」だとか、「子供のいない夫婦はかわいそう」など---を、軽い足取りで飛び越えながら生きる人達。時々はけつまずいてしばらくうずくまったりもしているけれど、自分に自信を持って生きているからこそ、また元気になって歩き出すことのできる人達だ。私もこんな風に、色んな面倒なことを飛び越えていけるように、・・・がんばろ。(情けないまとめ方・・・)
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by sivaxxxx | 2004-04-07 20:56 | よむ


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